CIキャンプでのWorkshop       



10/5(月) 10/6(火) 10/7(水) 10/8(木) 10/9(金)
10:00 -11:45 Workshop 1
 メイ・リー 
Workshop 3
 マンディ・イム

Workshop 5
 キョンスン・セオ

Workshop 7
キム・ボンホ







13:45 -15:30  集中講座 1
カティア・ムストネン
オットー・アッカネン
集中講座 2
カティア・ムストネン
オットー・アッカネン
 
 


集中講座 3
カティア・ムストネン
オットー・アッカネン


15:50 - 17:35
Workshop 2
川口隆夫

Workshop 4
ルーホン・リン


Workshop 6
C.I.co.
勝部ちこ・鹿島聖子
 


集中講座1 - 3  10月5、6、8日  13:45-15:30

【流れflow」はスポーツ、「分裂fragmentation」は芸術】

講師
Katja Mustonen(カティア・ムストネン)
Otto Akkanen(オットー・アッカネン)


このクラスでの基本は「流れ」の身体的/物理的な理解です。「流れ」というものは、大きなかたまりが空間に道筋を取って(通常、丸みのある道筋)動き、ソフトで易しいものと考えます。「流れ」を、重さの移動を聞き取り、とりわけゆっくりと練習する事で、ダンスの共通言語を創りあげます。しかし、時に、「流れ」の中に留まると決断するチャンスを減らしてしまいます。
この事は、誰かと踊っているときにソロになりたいと思ったらどうするか、や、自分たちの動きの癖としてのパタ−ンについて疑問や好奇心が湧いてきます。「分裂」は、身に付いた反応を断ち切ること、誘いを断る事、「流れ」の途切れや壊す事と考えます。
ワークショップでは、学ぶ事(身に付ける事)と同時に、身につけたものへの疑問を持つことを考えていきます。「流れ」は身体的なスキルを与えてくれ、「分裂」はありきたりでない選択肢を見つけてくれます。それらを併せながらダンスを創っていきます。

Katja Mustonen (フィンランド/ドイツ) ダンサー

フィンランド人ダンサー、教師、創作家で、現在活動の場をフランクフルトに持つ。2004年、フィンランドのオウトクンプにあるVocational Dance Schoolの舞踊科を卒業、その後、フランクフルトのHochschule 芸術大学で現代舞踊修士を修める。2008年から、カティアはコンテンポラリーダンステクニック、即興、コンタクト・インプロビゼーションをフランクフルトや海外で教えて来ている。彼女は、創作力のもとになるものが、「未知」であり、「未知」である事は変化し成長する為の最良の師であるといった研究を続けている。 また、存在の状態や、変化・具体化したり、イメージや知識、感情、アイデアを伝えたりという身体の能力は、彼女の動きの実践や研究、人生にとって常に魅力的であると考える。

Otto Akkanen (フィンランド) ダンサー

フィンランド人ダンスアーティスト、写真家、ボディワークの実践者、講師、の肩書きを持つ。2006年にフィンランドのオウトクンプにあるVocational Dance Schoolの舞踊科を卒業後、コンタクト・インプロビゼーションの講師として、ロシア、ウクライナ、モルドヴァ、ドイツ、イギリス、スペイン、イタリア、ポーランド、アルゼンチン、ブラジル、フィンランドを訪れている。彼にとってインスピレーションの源は、2001年に学位を取ったソーシャルワークや、詩、哲学、音楽などがベースになっている。権力、階級制、政治、構造、存在、アイデアとカテゴリーなどに対する彼自身の見解が、クラスを教える際に影響を与えている。2014年7月にフランクフルト芸術大学でコンテンポラリーダンス教育の分野で修士を修めた。

Workshop 1 10月5日 10:00 - 11:45

【親密さ、関係のあること、流れる】

講師 Mei Li (メイ・リー)


コンタクト・インプロビゼーション、ダンスインプロビゼーション、そして対話を解放していく事に
基づいたワークをします。

メイ・リー Mei Li(台湾) 

台湾生まれ。ロンドン・コンテンポラリーダンス・スクールを優秀な成績で修了。Kirstie Simson と協同で‘International Documentary of Dance Improvisation’ と ‘Dance Cambodia,’の映画を制作。Contact Improvisation Festival Japan(日本)やAIAE(ソウル)E-Side Arts フェスティバル(香港)、他、クアラルンプール、マダガスカルなど等、多くのフェスティバルやアーティストレジデンスプログラムに招待されている。1999年よりKu & Dancers のメンバー。ダンス教育者として、台湾の様々なコミュニティで教えている。最近では、国立劇場での公演活動や、国立芸術大学、Dance Forum Taipei Dance Companyで教授活動を行なっている。長青木・創意/心理・企業講座のディレクター。

Workshop 2  10月5日 15:50 - 17:35

【Fish in the Pond - Feel-Good Dance Workshop】

講師 川口隆夫

水に魚を放してやるように、重力に身を委ねて 床に自分の体を放してやる。 ひんやりした水の気持ちいいという感覚に皮膚の毛穴ひとつひとつが開き、 水に浮力によって体の関節が開いていく。耳を澄ましゆっくり目を開けて、 五感のすべてを開いて外界の刺激に反応することから、徐々に動き始める。またクラスは簡単な英語で行い、英指示内容の理解から質問することまで、 ベーシックなダンスの英会話に慣れていくことを目指します。

川口隆夫 Takao Kawaguchi(東京) 

1962年佐賀県生れ、東京在住。学生演劇からパントマイムをベースにした肉体演劇を経て、パフォーマンスへと進む。90年からATA DANCE、96年より「ダムタイプ」に参加。03年以降はソロを中心に、演劇・ダンス・映像・美術をまたぐライブパフォーマンスを探求。近年は舞踏に取材した『病める舞姫をテクストに』(2012)、『大野一雄について』(2013〜)など。16年1月、<公衆トイレにおける男性間の性行為>をテーマにした新作『Touch of the Other - 他者の手』を東京にて世界初演。

Workshop 3  10月6日 10:00 - 11:45

【呼吸とコンタクト】

講師 Mandy Ming-yin YIM(マンディ・ミンイン・イム)


このワークショップでは呼吸にフォーカスを置きます。シンプルな息の出し入れをしながら、ひとつひとつの呼吸の間もよく聞きます。さらに呼吸が自分の感情や日々の活動にいかに関わるかを研究して、呼吸から発展する動きを探していきます。また、呼吸とともに空間や他者とのコンタクトに繋げ、インプロビゼーションやコンタクト・インプロビゼーションへと発展して行きます。

マンディ・ミンイン・イム Mandy Ming-yin YIM(香港) 

Y-Spaceの共同設立者、アウトリーチや教育部門のディレクター。The Hong Kong Academy for Performing Artsを卒業後、香港バレエ団や The City Contemporary Dance Companyに所属。1996年、ACCからフェローシップを受けアメリカへ研修留学。その後、ジンバブエやノルウェーのフェスティバルを始め、様々な 国々のフェスティバルの招聘されている。2009年よりi-Dance Hong Kongのプロデューサー兼パフォーマーを努める。

Workshop 4  10月6日 15:50 - 17:35

【0から無限大 - 静寂、動き、接触を通しての身体と心の知覚】

講師 Ru-Hong Lim (ルーホン・リン)


一見シンプルなコンタクト、とっかかりのない動き、空っぽの静寂などを通して、境界もなく無限な内面の深さと明晰さを体験するでしょう。身体と心の自発的・本能的な反応から、身体と心の発達は想像出来ないスペースと可能性を持っている事を発見するでしょう。

ルーホン・リン Ru-Hong Lim (台湾) 

ダンサー、心理療法士、Perennial Tree Psychotherapy Center所長、国立台北藝術大學非常勤講師補佐。ルーホン・リンはジョン・F・ケネディ大学にてトランスパーソナル心理学修士取得。舞台では、台湾にてクー&ダンサーズとKirstie Simsonとの共演‘Not Knowing, but Wanting to Know’ に出演。I-Dance Japan 2013国際コンタクト・インプロビゼーションダンスフェスティバル(日本・鹿児島)や、‘Asian Improvisation Art Exchange(韓国・ソウル)、 i’Trôtra – 8ème Festival International de Danse Contemporaine(マダガスカル)に招待される等、国際的にも活躍。

Workshop 5  10月8日 10:00 - 11:45

【Rhythm リズム】

講師 Seo, Kyong Sun (namu) (キョンスン・セオ(ナム))



あなた自身のリサーチのワークです。腹式呼吸の動きを観察し、自分の振動を作っていったのち、自分自身のリズムを見つけていくでしょう。踊っているときに深い体験を感じながら、あなたの身体を知覚してみてください。

キョンスン・セオ(ナム) Seo, Kyong Sun (namu)(韓国) 

国立韓国藝術大學を修了し、韓国内でも精力的に活動するキョンスンは、ダンスグループ‘movement neuru’を主宰。Seoul Art Space_Seongbuk やSeoul Art Space_Hongeun.でのアーティストインレジデンスの機会を得て、創作活動を続けている。2014年から、i-Dance Korea/AIAEのパートナーとして加わり、今回初めてi-Dance Japanに参加。

Workshop 6  10月8日 15:50 - 17:35

【距離とグループ】

講師 勝部ちこ・鹿島聖子

このWSでは身体間の距離について遊ぶうちに、ソロ、デュオ、トリオ、グループへと有機的にダンスが変化することを目指していきます。
CIは、とりわけデュオの醍醐味を味わえるものですが、トリオ以上のグループ・インプロビゼーションへのひとつのアプローチと捉えます。

勝部ちこ Chico Katsube / 鹿島聖子 Shoko Kashima(鹿児島) 



勝部ちこ、鹿島聖子で構成するコンタクト・インプロビゼーショングループC.I.co.は、2000年、東京をベースに設立。日本各地でのワークショップ開催や、イスラエル、オランダ、フィンランド、ドイツ、スペイン、香港、台湾、韓国、マダガスカル、ブルキナファソなどでも国際企画に参加し、研究・交流活動を続ける。2008年から国際的CIフェスティバル(CI Festival Japan)を企画/制作。
2012年夏、東京から鹿児島県伊佐市に移住。芸術と社会の関係を見直し、新たな価値を創造するため、地域と連動する芸術活動を展開中。2014年、PechaKucha KagoshimaやTEDxKagoshimaにスピーカーとして登壇。マルヤガーデンズアカデミー(鹿児島市)での講演会やKTS鹿児島テレビ番組「見っどナイト!」、鹿児島読売テレビ「かごピタ!」に出演する他、即興演劇とのコラボ、知的障害者施設でのワークショップ、乳幼児対象のパフォーマンス、などCIの多様性、可能性を追求する毎日。共著 「協同と表現のワークショップ」 (2010) 東信堂 の中でCIワークショップの事例紹介。NHKドラマ「はつ恋」(2012)のエンディングに出演・演出。

Workshop 7  10月9日 10:00 - 11:45

【コンタクト・インプロビゼーション・・・中心のあり方「Staying 」】

講師 Kim Bong-Ho (キム・ボンホ)


ほとんどいつも、身体と思考は一緒に、もしくは別々で動いている。
意志をサポートするにはどうすれば良いか?
空っぽ、空間を創ること、呼吸、待つ、聞くなどの状態を探っていきます。

キム・ボンホ Bong-Ho Kim (韓国) 

2007年から2013年までAIAEのメンバーでありEt Aussi Dance Companyのディレクターを務める。フランスやスイスなどヨーロッパ、チリ、アルゼンチンなどの南アメリカ、i-Dance ネットワークのアジア各国で、ダンス教育、即興ダンスに力を注いでいる。とりわけ、アジアでの即興分野のネットワーク強化に尽力。2008年から、日本、台湾、韓国を軸とし、世界各国からの参加者があるビエンナーレ、Asian Improvisation Art Exchange(AIAE)のチーフディレクターとして活動。1993年より演劇を始めるが、1996年からはダンスに方向を転じ、大学卒業後は様々なダンスカンパニーで踊ってきた。主な振付作品に「Shaking」、 「Socrates falls in love」、「Dust」、「Memory」、「Transition」、「Fragment」などがある。
http://www.aiaekorea.com   http://etaussidance.com